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作品情報

重文

カチョウマキエラデンカクドックリオヨビヒツ 花鳥蒔絵螺鈿角徳利及び櫃

台帳番号
H甲60
花鳥蒔絵螺鈿角徳利及び櫃 画像 画像を拡大する

写真番号:87-2162-1
カラー種別:カラー

桃山時代、ヨーロッパ向けに輸出用として造られた「南蛮漆器」と呼ばれる角徳利。おそらく葡萄酒を入れたものであろう。6本1組で櫃に納められている。南蛮漆器の器種は教会の儀式に用いられた聖餅箱・聖龕・書見台や、装飾調度として洋櫃・洋箪笥・双六盤などが造られた。そして、技法・意匠は金平蒔絵と螺鈿でそのほとんどが花鳥を全面に配したものである。この徳利もその典型的な遺品であり、櫃に入って保存されたため製作当初の姿をとどめている。南蛮漆器中でも優品に数えられるものの1つであろう。近年イギリスから逆輸入されたものである。

日本-桃山、17世紀

作品名・文化財の名称 花鳥蒔絵螺鈿角徳利及び櫃
作品名・文化財の名称(フリガナ) カチョウマキエラデンカクドックリオヨビヒツ
指定区分 重文
作者名
作者名(フリガナ)
作品分類 漆工 (H)
日本
時代 桃山
世紀 17世紀
西暦
員数 6本1合
材質・技法 角徳利は、木製、指物製で、隅丸正方形の底面を持つ直方体の天面を甲盛りに作り、天面の中央に穴をあけて、金銅製の注ぎ口と、ねじ式の蓋をとりつけている。全面に黒色漆を塗り、ランダムに配置した螺鈿片を覆うように蒔絵で文様を施す。文様は、各垂直面を南蛮唐草で縁取ったなかに、様々な花鳥図を配す。櫃も木製、指物製で、身を印籠蓋造としているにもかかわらず蓋も逆印籠としている。内部は仕切り板で六区画に分け、小口は黒漆塗りには金平蒔絵で南蛮唐草を施し、区画の内面には打ち雲文の和紙を貼る。外面は、もとは黒色漆地にランダムに貝を貼って、花鳥図を描いていたようだが、現在は、西洋の修復によって、虎や鶏などの形に貝片を寄せて金色塗料で細部を描き足している。底面は黒漆塗りで、四隅に銅製の丸足が打ち込む。隅金具や鍵金具の一部が残る。
法量 縦 24.2cm 横 41.5cm 高 33.5cm
賛者
銘文/印章等
寄贈者
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