- TOP
- 木造迦楼羅(伎楽面)
作品情報
重文
モクゾウカルラ(ギガクメン) 木造迦楼羅(伎楽面)
- 台帳番号
- C甲7
全5画像(1~3を表示)
作品名・文化財の名称 | 木造迦楼羅(伎楽面) |
---|---|
作品名・文化財の名称(フリガナ) | モクゾウカルラ(ギガクメン) |
指定区分 | 重文 |
作者名 | |
作者名(フリガナ) | |
作品分類 | 彫刻 (C) 仮面 伎楽面 |
国 | 日本 |
時代 | 奈良 後期 |
世紀 | 8世紀 |
西暦 | |
員数 | 1面 |
材質・技法 | 木造 |
法量 | 縦 37.6cm 横 23.2cm |
賛者 | |
銘文/印章等 | |
寄贈者 |
お探しの画像が、一括資料、連作の可能性がある場合、個別の作品名称で出ないことがあります。
台帳番号で改めて検索を行うと作品の全画像が出ます。
迦楼羅はガルダというインドの聖なる鳥で、かの地ではヴィシュヌ神の乗り物とされる。それが仏教に取り入れられ守護神となった。本来は毒蛇を食べて退治するのだが、伎楽の中ではみみずをついばむ、やや滑稽な役を演じる。
本面は面裏に「上牛甘」か、とよめる墨書がある。正倉院伝来の面袋にも、同人の名前が記されており、本面も東大寺の大仏開眼会で用いられた仮面とみられる。上牛甘は上牛養とも書き、奈良時代中ごろに活躍した画工。東大寺大仏殿の天井の彩色にもたずさわったことでしられる。なお、大仏開眼会は仏誕会の四月八日ではなく、なぜかその翌日の九日に行われているが、巷説では雨天のため順延したと伝える。
本面裏には「綱封蔵/華厳□」という墨書もあり、大仏開眼会に用いられたあとは綱封蔵に移され、華厳会のための仮面として転用されたことがわかる。奈良時代の彩色彫刻は、彩色を施したあとに荏胡麻などの油を塗ったものがあることが、近年の科学調査の成果で指摘されている。本面も科学調査の結果、その可能性があることがわかっている。
日本-奈良-後期、8世紀