- TOP
- ハングル版木朱塗箱
作品情報
ハングルハンギシュヌリバコ ハングル版木朱塗箱
- 台帳番号
- H乙54
全7画像(1~3を表示)
作品名・文化財の名称 | ハングル版木朱塗箱 |
---|---|
作品名・文化財の名称(フリガナ) | ハングルハンギシュヌリバコ |
指定区分 | |
作者名 | |
作者名(フリガナ) | |
作品分類 | 漆工 (H) |
国 | 日本 |
時代 | 大正 |
世紀 | 20世紀 |
西暦 | |
員数 | 1合 |
材質・技法 | 木製、長方形、合口造、やや上底とし、各側面の両下端に足を刳り出した四足つきの箱。蓋は通常の印籠蓋と違い、身の立上がりと組み合うように段差が設けられている。外面に版木を貼る造りのためか。蓋表、蓋鬘、身側面に、反転したハングルが浮彫されており、全体を黒漆で塗った後に朱漆を塗り、これを研いで、凸部(文字部分)が黒漆塗に見えるように仕上げている。楷書体のハングルは上下が切れているため文章として読めないが、小説らしい。庶民層を対象とした完板(完州[今の全州]の木版古代小説)だろうか。紙製外箱の蓋裏に「服部時計店」のシールが貼られている。蓋表に鉛筆書で「東氏ヨリ」とあるのは、川田家の遠縁とのこと。 |
法量 | 縦 9cm 横 14.5cm 高 4cm |
賛者 | |
銘文/印章等 | |
寄贈者 |
お探しの画像が、一括資料、連作の可能性がある場合、個別の作品名称で出ないことがあります。
台帳番号で改めて検索を行うと作品の全画像が出ます。
朝鮮の完州(今の全州)で十八~十九世紀に刷られた小説の版木を用い、黒漆と朱漆を塗り重ね文字部分を研ぎ出した箱。日本では江戸時代から歌留多や暦の版木を箱に仕立てる例があり、本品も日本製だろう。小説は『劉忠烈傳(ユウチュンヨルジョン)』という英雄伝説。当該箇所は、明で逆賊の誹(そし)りを受け流罪となった姜(ガン)ヒジュ宰相が、婿である主人公に手紙を送り、逃げのびていつか娘を迎えに来るよう頼む切ない場面。朝鮮半島では戦災で古い版木の多くが消失しており、本品は貴重。韓国の古版画博物館に類品がある。
日本-大正、20世紀