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作品情報

ハングルハンギシュヌリバコ ハングル版木朱塗箱

台帳番号
H乙54

朝鮮の完州(今の全州)で十八~十九世紀に刷られた小説の版木を用い、黒漆と朱漆を塗り重ね文字部分を研ぎ出した箱。日本では江戸時代から歌留多や暦の版木を箱に仕立てる例があり、本品も日本製だろう。小説は『劉忠烈傳(ユウチュンヨルジョン)』という英雄伝説。当該箇所は、明で逆賊の誹(そし)りを受け流罪となった姜(ガン)ヒジュ宰相が、婿である主人公に手紙を送り、逃げのびていつか娘を迎えに来るよう頼む切ない場面。朝鮮半島では戦災で古い版木の多くが消失しており、本品は貴重。韓国の古版画博物館に類品がある。

日本-大正、20世紀

作品名・文化財の名称 ハングル版木朱塗箱
作品名・文化財の名称(フリガナ) ハングルハンギシュヌリバコ
指定区分
作者名
作者名(フリガナ)
作品分類 漆工 (H)
日本
時代 大正
世紀 20世紀
西暦
員数 1合
材質・技法 木製、長方形、合口造、やや上底とし、各側面の両下端に足を刳り出した四足つきの箱。蓋は通常の印籠蓋と違い、身の立上がりと組み合うように段差が設けられている。外面に版木を貼る造りのためか。蓋表、蓋鬘、身側面に、反転したハングルが浮彫されており、全体を黒漆で塗った後に朱漆を塗り、これを研いで、凸部(文字部分)が黒漆塗に見えるように仕上げている。楷書体のハングルは上下が切れているため文章として読めないが、小説らしい。庶民層を対象とした完板(完州[今の全州]の木版古代小説)だろうか。紙製外箱の蓋裏に「服部時計店」のシールが貼られている。蓋表に鉛筆書で「東氏ヨリ」とあるのは、川田家の遠縁とのこと。
法量 縦 9cm 横 14.5cm 高 4cm
賛者
銘文/印章等
寄贈者
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